先週、ちょっと面白い製品を見てきました。(株)ミルトスさんで見せてもらったのですが 3Dプリンターです。この手のもの以前からあります。紙で作るものはこのブログでも紹介したことがありますが。
・特殊な樹脂を光当てて固める
・ABS系のものを溶かして積んでいき固まるのを待つ。
・レーザーで焼いていく
あたりが一番ポピュラーな手法でしょうか。見せてもらった製品Solido社のSD 300 Proというものでしたが、これの手法はユニークでした。PVC(塩ビですね)のシートを延ばして切って糊をつけて重ねていく、というやり方です。で、サポートの部分(つまり要らない部分)は糊が剥がれるように別の溶剤を塗っておきます。プリントが終わり出来上がったものから要らない部分をびりびりと剥がしていくと完成品になる、という仕組みです。積層されたフィルムを剥がしていくのですが一層、一層剥がすのも大変なので(丸まっちゃってどこから剥けばいいかわからなくなったサランラップを想像してください)この造型機、賢いやり方をしています。次の層、次の層とちゃんと繋がっていて、引っ張っていくと自然と剥がれていきます。
いや、面白い。材料価格が安いのと、複雑な仕組みを使用しないので壊れない。熱を使わない等がメリットなのだそうです。
恐竜の顔も拡大するとわかりますが、なかなかの精度です。0.01mmだそうです。
こちらは本体。
ビデオはこちらです。糊を剥がす仕組みについて説明しています。GX200なので動画汚いですがご勘弁をw。
会社のビデオはこちらにありました。
いかに切削や製造の煩わしさから逃れるかがこのような製品のキモなので、そういう意味ではかなり良い線いっているのでしょう。CADの隣に置いて出力するってことあちらでは普通にやってそうです。
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